コーンフラワー
青い花色が美しいコーンフラワー
です。柔毛に覆われたグレーングレーの葉は線状の披針形になっていて、主茎は直立し腋枝をだして茂みの状態になります。細い茎に花茎が伸び、4~5月になると直径4cm程の青い花がたくさん咲きます。花の中心部は小さな管状花でまわりは管状花の発達したものです。花色は改良種としてピンクや白、濃い紫、鮮やかなピンクの他に八重咲きもあります。丈が短く花がいっぱいつくものもあります。
花に収斂性があり、消炎作用があります。せきや気管支炎や肝臓病によいといわれます。また目の病気(角膜潰瘍)にも使われます。マウスウォッシュにして口内炎に使用されます。 美しい花をフレッシュやドライで楽しみましょう。花が美しいうちに花弁を摘み取り乾燥しますと、美しい青色に仕上がります。ポプリの材料になります。摘みたてのフレッシュな花をサラダなどに少々ふりかけてたべることができます。
●学名:ケンタウレア キアヌス
●和名:やぐるまそう〔矢車草〕やぐるまぎく〔矢車菊〕
●生薬名:矢車菊〔シンシャキク〕
●科名:キク科ケンタウレア(ヤグルマギク)属で20~90cm程に成長する耐寒性の1年草
●原産地:ヨーロッパ南東部原産
●主な産地:世界中に分布
●採取・製法 : 開花後花を採取し花弁のみ乾燥
●部位・形状 : コーンフラワーの花弁、原体
●栽培と収穫: 一般的には9月の下旬に種蒔きをすると翌年に花が咲きます。
◆日当たり良い水はけの良い場所を好み、寒さには強いハーブです。
◆開花後の花びらを採取して乾燥します。
●成分 アントシアニン
●効能・作用
作 用 :抗炎症、収斂、利尿、強壮、去痰
適 応 :気管支炎、眼精疲労、結膜炎、胃腸機能不全、口内炎
●使用方法
コーンフラワーを1カップに大さじ1杯入れ熱湯を注ぐ
ブ レ ン ド
〔単位小サジ〕 気管支炎・・・・・・・コーンフラワー1+レモンバーベナ1/2+エキナセア1/2
眼精疲労・・・・・・・コーンフラワー1+アイブライト1/2+目薬木1/2
●風味
香 り :コーンフラワーは、香りはない
味 覚 :コーンフラワーは、ほとんど味はない
●使用上の注意・安全性
クラス:1 適切に使用する場合は、安全に摂取することができる。
長い間使用されてきた歴史があり通常の摂取では問題ないと思われる。
●その他
コーンフラワーの花色は、白、赤、ピンク、青などがある
鯉のぼりの竿の上で勢いよく回る矢車の形に似ていたことから、矢車菊と名づけられた。コーンフラワーを矢車草と呼ぶことがあるが全く別の植物なので矢車菊と呼ぶ。3000年前のエジプトのツタンカーメン王の墓からも発見されています。手を触れるとばらばらに壊れてしまい、記録は写真だけですが、矢車菊の青い色は残っていたそうです。薬用として使われ、咳止め・美肌に利用されたそうです。
●参考文献
・ハーブ検定テキスト
・アロマ検定テキスト
・百科事典(平凡社)
・家庭の中医学
・緑の薬局
・健康茶情報
・ハーブテイー薬草データベース
・薬膳情報net
・ハーブの香り