カカオ

カカオは、中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とするアオイ科の常緑樹である。種子はチョコレートやココアの原料となる。樹高は 4.5-10 mで規則的な降雨と排水のよい土壌、湿潤な気候で高度約300mの高地で自生する。
カカオの実からできるもの
1.カカオマス ーカカオ豆の胚乳部分を焼いてすり潰し、固形状に固めたもの。
2.ココアバター ーカカオ豆に40-50%(カカオマスでは約55%)含まれている脂肪分。
3.ココアパウダー ーカカオマスをある程度脱脂して粉末にしたもの。色はこげ茶色。約300粒のカカオ豆からおよそ1kgのココアパウダーが取れる。
4.チョコレート ーカカオマスに砂糖・ココアバターなどを加え、精錬して固めたもの。

●作用・効能
カカオポリフェノール
カカオには、タンパク質、アミノ酸、脂質、糖分、炭水化物、食物繊維、テオブロミン、カルシウム、マグネシウム、亜鉛やその他ミネラル、ビタミンEなどたくさんの栄養素が豊富に含まれています。 抗酸化作用のあるカカオポリフェノール。抗酸化作用とは、老化の原因などになる活性酸素を除去する働きのこと。ポリフェノールとは、植物の葉や花、茎などで光合成によってできた苦味・渋味成分のことでポリフェノールと言えば、赤ワインが注目されていましたがカカオにはそれをはるかにしのぐ量のポリフェノールが含まれています。
・動脈硬化の予防
カカオポリフェノールには、動脈硬化を引き起こす原因である血中の悪玉コレステロールを除去したり、活性酸素による動脈硬化の進行を防ぐ作用
・ガンの予防
カカオポリフェノールの抗酸化作用が、細胞がガンになるのを防いだり、ガン細胞の増加を防いだり、免疫力を強化
・ストレス対策
身体的ストレスにうまく適応したり、ストレスによって増加するホルモンの分泌を抑えたり、精神的なストレスに対する抵抗力を強める
・アレルギー対策
カカオポリフェノールには、アレルギー症状を引き起こす活性酸素の過剰な発生を抑えたり、抗体や炎症を起こす物質を作らないような作用があり、花粉症対策にも最適

●使用方法
ミルクココアの作りかた(濃厚タイプ) 
1.手鍋にココアと砂糖を入れます。一人分は、小さじ2杯(5g位)が目安です。ミルクか水を
  少量加え、ペースト状になるまで練ります。よく練りこみましょう!
2.一人分約100ccのミルクを少しずつ加えながら、よくかき混ぜて、沸騰直前に火を
  止めてください。これで出来上がりです!
☆ホイップクリームを浮かべると超濃厚です!
さっぱりタイプ 
1.カップにココアを5g位(小さじ2杯)入れます。
2.湯を少量(大さじ1杯)入れて、練りこみます。よく練りこみましょう!
3.湯を入れて、溶かしながらカップ半分くらいまで入れ、そこに温めたミルクを注ぎます。
4.あとは、お好みで、砂糖を入れます。

チンde簡単泡立ちココア
1.お好みのカップにココアを多めに入れます。 牛乳を少しだけ入れて、ペースト状になるまで混ぜる。(ポイント)
2混ぜながらカップの上まで牛乳を入れます。溶け切れませんが気にしないde。
3電子レンジの牛乳温めモード(or2分)でチン
4混ざりきらないココアが表面に浮いているのでまた混ぜて再加熱

●参考文献
・ハーブ検定テキスト
・家庭の中医学
・緑の薬局
・健康茶情報
・ハーブテイー薬草データベース
・薬膳情報net
・ハーブの香り
・サプリメントラボ