アニス
アニスはスパイスの一種で、古代エジプト時代から利用されてきました。楕円形の種子をすりつぶして粉末にして使用します。リコリスによく似たスパイシーで少し甘めの味と香りがあります。原産地は小インド(現在のアナトリア)やエジプトだが、中世にはヨーロッパへ、14世紀にはイギリスへと広まり、現在では世界の各国で栽培されています。 *香りづけ~焼き菓子、食前酒、リキュールに利用されたり、 *薬としての効果にも注目されてきています。 古くから消化剤、口臭を消す矯臭剤としても珍重されています。現在ではこの他にたんを切る去痰(きょたん)剤として咳止めの錠剤に使われたり、その甘みを生かして子供用の医薬品に配合されたり、苦い薬のコーティングに使われたりと、幅広く利用されています。 *使用部位:種子をスパイスとして使用 果実を蒸留して精油を作る 葉をサラダで食べることもあります。
名称・産地 | ●英名:Anise ●和名:Pimpinella anisum(ピンピネラ・アニスム) ●科名:セリ科 一年草 ●原産地:アナトリア、エジプト ●主な産地:インド、パキスタン、スペイン、イタリア、フランス、トルコ、エジプト、イスラエル、アメリカなど |
成分 | せきを切る作用にすぐれるサポニンが含まれる |
作用・適応 | 風邪や気管支炎などのときに、痰を除いたり、咳止めのためのハーブティーやチンキとして飲まれます。又、おなかのガスを除く作用もあるので、おなかが張るときの胃腸薬としても。さらに、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用と鎮痙作用があり、生理周期を整えたり、生理痛を鎮めたり、女性特有のトラブル解消のためにもよく使われます |
使用方法 | 焼き菓子に甘い香りをつけたいときに使う。 種子をすりつぶし粉末にして使うのが一般的ですが、切り刻んだりそのまま使う。 スパイシーで甘い香りの主成分アネトールはアルコールに溶けやすい性質がある 種から採れる精油は、特に地中海沿岸地方で、リキュール類の味付けと香り付けに高い需要があります。家庭でもリキュールにアニスを漬け込んで、手軽にアニスの芳香を楽しむことができます。 |
.使用上の注意 | 妊娠中・授乳中の女性の使用は注意が必要です |
参考文献 | ・ハーブ検定テキスト ・アロマ検定テキスト ・百科事典(平凡社) ・家庭の中医学 ・緑の薬局 ・健康茶情報 ・ハーブテイー薬草データベース ・薬膳情報net ・ハーブの香り ・サプリメントラボ |